課題解決型がいいのか、価値提案型が正解なのか。マーケティングや文章を書いていると、必ず一度は立ち止まります。どっちが上、どっちが正義、という話でもない。でも使い分けを間違えると、びっくりするほど反応が出ない。今回はその違いを、現場目線で語ります。
課題解決型は悩みのど真ん中を突く
課題解決型という言葉、少し堅いですが、やっていることはシンプルです。
相手が困っていることを、そのまま言葉にする。
これができると、文章は一気に読まれます。
なぜなら、
「それ、今まさに自分のこと」
と感じてもらえるから。
たとえば、
売上が伸びない
時間が足りない
やり方がわからない
こうした悩みを、遠慮なく、少し大げさなくらいに突く。
すると読者は反応します。
ただし、ここに落とし穴もある。
課題解決型は、
悩みがハッキリしている人にしか刺さらない。
自分が困っていると自覚していない人には、
「ふーん」で終わる。
痛みを感じている人には強烈に効くけれど、
まだ余裕のある人にはスルーされがち。
だから課題解決型は、
即効性は高いが、間口は狭い。
この特性を知らずに使うと、
「全然反応ないじゃん…」と落ち込みます。
価値提案型は未来の話をしている
一方、価値提案型。
これは、
今の悩みよりも、
「こうなれたらいいよね」という未来を見せる手法です。
便利になる
楽になる
評価される
選択肢が増える
こうした変化を、静かに、でも具体的に描く。
課題を煽らない分、
押しつけがましさがない。
だから、
まだ困っていない人
なんとなく情報収集している人
こういう層にも届きやすい。
ただし、
価値提案型は即効性が弱い。
読んだ瞬間に行動する人は少ない。
でも、じわじわ効く。
「あの記事、なんか良かったな」
「そういえば、あの話…」
こうして、後から思い出される。
価値提案型は、
信頼を積み上げるタイプ。
短距離走ではなく、
マラソン向き。
ここを理解せずに、
成果が出ないと切り捨てるのは、正直もったいない。
どちらが正しいか、という話ではない
よくある質問。
課題解決型と価値提案型、どっちが正解ですか?
答えは、
使う場面次第。
検索してきた人が、
すでに悩みを抱えているなら課題解決型。
なんとなく流れてきた人、
SNSやブログの読者なら価値提案型。
これ、意外と逆にしている人が多い。
悩んでいる人に、
いきなり理想の未来を語ると、
「今それどころじゃない」となる。
逆に、
暇つぶしで読んでいる人に、
深刻な課題を突きつけると、
そっと閉じられる。
大事なのは、
文章の上手さより、相手の状態。
これを外すと、
どんなに良い内容でも刺さらない。
マーケティングって、
テクニックより空気読みです。
一番危険なのは中途半端な混在
個人的に一番やってはいけないと思っているのが、
課題解決型と価値提案型の中途半端な混在。
悩みを煽ったかと思えば、
急に抽象的な未来の話。
読者は置いていかれます。
「で、結局なに?」
この状態が一番まずい。
もし混ぜるなら、
順番が大事。
課題を提示
共感
少しだけ未来を見せる
この流れ。
逆は厳しい。
いきなり理想を語って、
あとから悩みを持ち出すと、
話が戻った感じになる。
文章は時間の流れ。
読者の感情も、一方向に進ませたほうがいい。
混ぜるなら、
設計してから。
思いつきで書くと、
どちらの良さも消えます。
自分の文章が読まれない理由を疑う
最後に。
課題解決型か価値提案型か以前に、
そもそも「相手」を見ていない文章が多い。
自分が言いたいこと
自分が正しいと思うこと
それだけで書いてしまうと、
どちらの型も機能しません。
読まれる文章は、
相手の頭の中から始まっている。
今、困っているのか。
まだ余裕があるのか。
調べ物なのか、暇つぶしなのか。
これを考えるだけで、
文章の方向は自然と決まります。
型は道具。
目的じゃない。
この感覚を持てるようになると、
課題解決型も価値提案型も、
ちゃんと武器になります。






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