紅葉の季節になると、ついシャッターを切りすぎてしまう。でも後で見返すと「…あれ?」となること、ありませんか。実は紅葉写真にはちょっとした“コツ”があります。難しい理論より、感覚と視点。今回は、失敗しがちなポイントも含めて、紅葉(もみじ)写真の撮り方を、個人ブロガー目線で語ってみます。
紅葉写真は「色」より「光」で決まる
紅葉を撮るとき、多くの人がまず意識するのは「色」だと思います。
赤い、黄色い、オレンジが混ざってキレイだなぁ、と。
でも正直に言います。
色だけ追いかけると、だいたい失敗します。
紅葉写真で一番大事なのは、色よりも「光」です。
とくにおすすめなのは、朝の斜光。低い位置から差し込む光が、もみじの葉を透かしてくれるあの時間帯。逆光気味で撮ると、葉が内側から光っているように写ります。
昼の真上からの光は、実はかなり難易度が高い。
影は強く出るし、色もベタっとしがち。「目で見た感動」が写真に残らない原因の多くはここです。
もし時間を選べるなら、朝か夕方。
「今日は眠いから昼でいいや」は、写真の神様にそっぽを向かれます。
これはもう、経験則です。何度もやらかしました。
全部入れない勇気が、写真を一段上げる
紅葉がキレイな場所に行くと、つい欲張ってしまいます。
山も、川も、空も、全部フレームに入れたい。
……結果、何を撮りたかったのか分からない写真が量産されます。
紅葉写真が一気に良くなる瞬間、それは
「引き算」を覚えたときです。
一枚の葉に寄ってもいい。
一本の枝だけでもいい。
落ち葉一枚だって、立派な主役になります。
特におすすめなのは、背景をあえてボカす撮り方。
スマホでも、ポートレートモードを使えば十分いけます。
背景がスッと消えるだけで、主役のもみじがぐっと浮かび上がる。
全部を写す=親切、ではありません。
見る人に「想像させる余白」を残す。
これができると、写真が急に“作品っぽく”なります。
曇りの日は、実は紅葉撮影のチャンス
「今日は曇りかぁ…」
そう言って帰ろうとしたこと、ありませんか。
ちょっと待ってください。
曇りの日の紅葉、めちゃくちゃ優秀です。
直射日光がないぶん、葉の色が均一に出やすく、コントラストも穏やか。
赤は深く、黄色はやさしく写ります。
晴れの日のキラキラも魅力ですが、
しっとり落ち着いた紅葉を撮りたいなら、曇りはむしろ正解。
雨上がりなら、なお良し。
葉についた水滴が光を反射して、ちょっとズルいくらい雰囲気が出ます。
天気が悪い=撮れない、ではありません。
天気が違う=撮れる写真が変わる、です。
人を入れると、紅葉は急に「物語」になる
紅葉だけを撮るのもいいですが、
思い切って「人」を入れてみるのもおすすめです。
遠くを歩く人のシルエット。
ベンチに座る後ろ姿。
落ち葉を踏む足元だけでもいい。
人が入ると、写真に時間と物語が生まれます。
「この人は何を考えてるんだろう」と、見る側の想像が動き出す。
ポイントは、顔をはっきり写さないこと。
主役はあくまで紅葉。
人は添え物、脇役です。
これができると、「観光写真」から一歩抜け出せます。
上手く撮れなくても、それも秋の思い出
ここまで色々書きましたが、
正直に言うと、全部うまくいく日はほとんどありません。
風が強い日もある。
思った色じゃない日もある。
帰って見返してガッカリする日も、山ほどあります。
でも不思議なもので、
「今日は失敗したな」と思った写真が、数年後に見ると意外と好きだったりする。
写真って、技術だけじゃなくて、
その日の気分や空気まで写るものなんですよね。
だから気負わず、
ちょっと立ち止まって、
一枚だけ「今いいな」と思った瞬間を残せば十分です。






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