ACEMAGIC K1で動画編集は可能か?

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Ryzen 5 7430U搭載のACEMAGIC K1はPremiere ProやPowerDirectorで実用的に使えるのか。スペックと編集用途から本音で検証します。

ACEMAGIC K1とは何か

Amazonで大幅値引きが入り、一気に注目を集めたミニPCがACEMAGIC K1です。6万円台からクーポン適用で5万円台に落ちる価格設定は、動画編集用途を考えている人にとって非常に魅力的に映ります。

搭載CPUはRyzen 5 7430U。6コア12スレッドで最大4.3GHz動作というスペックだけを見ると「普通に使えそう」と感じる方も多いでしょう。メモリは32GB、ストレージは512GB SSDと、この価格帯ではかなり充実しています。

ただし、重要なのは“数字”ではなく“用途との相性”です。動画編集においてはCPUの世代や内蔵GPU性能、冷却設計が体感に大きく影響します。本記事ではPremiere ProとPowerDirectorの両面から、実用性を掘り下げます。

Ryzen 5 7430Uの実力

Ryzen 5 7430UはノートPC向けの省電力CPUです。TDPは15Wクラスで、発熱を抑えながらバランス良く動く設計になっています。

ここが最大のポイントになります。

デスクトップ用CPUのように長時間フルパワーを維持する設計ではありません。短時間のブーストは強いものの、動画書き出しのような連続高負荷ではクロックが落ちやすい傾向があります。

内蔵GPUはRadeon Vega 7。軽いゲームが動く程度の性能で、動画編集においては補助的な役割です。RTXのような強力なハードウェアエンコード性能は期待できません。

とはいえ、メモリ32GBは大きな強みです。動画編集では意外とメモリ不足が足を引っ張るため、この点は評価できます。

Premiere Proは快適に動くか

結論から言えば、フルHD中心なら実用レベルです。

カット編集、テロップ挿入、BGM追加といったYouTube向け編集であれば問題ありません。軽めのカラー補正も対応可能です。

しかし、以下のようなケースでは明確に負荷を感じます。

・4K素材のネイティブ編集
・Lumetriカラー多用
・エフェクトの多段適用
・長時間動画の一括書き出し

特に4K編集ではプロキシ運用が前提になります。プロキシを使えば編集はスムーズになりますが、書き出し時間はそれなりにかかります。

「編集は軽いけど書き出しが遅い」という体感になる可能性が高いでしょう。

PowerDirectorならどうか

PowerDirectorは比較的軽量な編集ソフトです。GPU依存度もPremiereほど高くありません。

そのため、Ryzen 5 7430Uとの相性は悪くありません。

フルHD編集であれば十分実用的です。軽い4K編集も工夫次第で可能でしょう。テンプレートベースの編集や簡易的なエフェクト中心なら、ストレスはそこまで感じないはずです。

本格的な映像制作よりも、YouTube量産や情報発信用途であれば十分選択肢になります。

Core i5-12600Hモデルとの比較

同シリーズにはCore i5-12600H搭載モデルもあります。

このCPUは12コア構成でマルチ性能が大幅に上です。エンコード速度も明確に速く、Premiereとの相性も良好です。

価格差はありますが、動画編集を主目的にするならこちらの方が後悔は少ないでしょう。

とくに4K編集を想定している場合、選択はほぼ一択になります。

ミニPC編集のメリット

ミニPCには明確な利点があります。

・省スペース
・消費電力が低い
・価格が安い
・設置が簡単

自宅での情報発信や副業用途には適しています。デスク周りをすっきりさせたい人にも向いています。

静音性も比較的良好で、夜間作業にも使いやすい構成です。

ミニPC編集の弱点

一方で弱点も存在します。

最大の問題は冷却です。筐体が小さいため、高負荷が続くと温度が上がりやすくなります。

長時間の4K書き出しでは性能が落ちる可能性があります。

また、内蔵GPUのみの構成では将来的な拡張性が限られます。グラフィックボードを増設できないため、本格的な映像制作にステップアップする場合は買い替えが必要になるでしょう。

どんな人に向いているか

このPCが向いているのは次のような人です。

・フルHD中心のYouTube編集
・情報発信の量産型動画
・軽いカット編集がメイン
・コスパ重視

逆に向かないのは、4K常用や高度なカラーグレーディングを行うクリエイターです。

用途が明確なら、コスパは非常に高い選択になります。

結論:買いかどうか

フルHD動画を中心にするなら、Ryzenモデルでも十分戦えます。

ただし「将来4Kをやるかもしれない」「書き出し速度を重視する」という場合は、Core i5-12600Hモデルを選んだ方が満足度は高いでしょう。

動画編集はCPUと冷却性能がすべてを決めます。安さだけで決めると後悔する可能性があります。

価格に惹かれて衝動買いするのではなく、自分の編集スタイルと照らし合わせることが重要です。

ミニPCはあくまで“用途特化型”。目的が合えば、これ以上ないコストパフォーマンスを発揮します。

あなたの編集スタイルがフルHD中心なら、ACEMAGIC K1は十分選択肢に入る一台と言えるでしょう。

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