私が横長バナーデザインについて考えるとき、
まず頭に浮かぶのは「これは一瞬で伝わるか?」という問いです。
横長バナーは、とにかく表示される時間が短い。
Webサイトのヘッダー、広告、SNSのサムネイル。
どれもユーザーは“読む”というより、“流し見”しています。
だから、丁寧さよりも、まず瞬発力が必要なんです。
よくある失敗は、
「伝えたいことを全部入れよう」としてしまうこと。
気持ちはすごく分かります。
でも横長バナーは、チラシでもLPでもありません。
役割はあくまで、次の行動へ連れていくことです。
私が意識しているのは、情報の優先順位を
かなり冷酷な目で決めることです。
一番伝えたいメッセージは何か
読まれなくてもいい情報は何か
これは本文やリンク先で補足できないか
こうやって削っていくと、
最終的に残るのは、意外とシンプルな言葉だったりします。
横長という形状も、実はクセ者です。
人の視線は左から右へ流れるので、
左にフック、中央にメッセージ、右に行動
この流れを作れるかどうかで、反応はかなり変わります。
特に左側は重要です。
ここで興味を引けなければ、
その先はほとんど見てもらえません。
写真でも、強い言葉でも、色でもいい。
とにかく「何だろう」と思わせることが大事です。
文字量についても、私はいつも悩みます。
ただ、経験上言えるのは、
少ない文字ほど、デザインは正直になるということ。
ごまかしが効かなくなる分、
言葉選びと余白の使い方がものを言います。
そして最後に、これはデザイン以前の話ですが、
横長バナーは「誰に向けたものか」が曖昧だと、
一気に弱くなります。
みんなに刺さる言葉は、
たいてい誰にも刺さりません。
たった一人に向けて書いた言葉のほうが、
結果的に多くの人の目に止まります。
横長バナーは小さな枠です。
でも、その中には
判断・感情・行動がすべて詰まっています。
だから私は、
「デザインする」というより、
「一瞬の会話を作る」つもりで向き合っています。






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